こんにちは! arc-en-ciel〈アルコンスィエル〉Takako(→プロフィールはこちら)です。
2022年9月20日に、わたしの祖母の命が危ないので、今から家に連れて帰ると母から連絡があり、それから7日後の26日に祖母は旅立ちました。
そのことを、わたしの先輩に話すと「今、そんなふうに家で幸せな最期を迎える方いないよ。良かったら ぜひブログに書いてね」と言ってもらいました。
わたしも、こんな最期を迎えられたら良いなと思った、祖母とすごした7日間と葬儀までのことを3回に分けて、お話しします。
今回で最後、祖母のお通夜と葬儀のことです。
1回目はこちら→おばあちゃん ありがとう( 大切な家族との最期の時間 )
2回目はこちら→おばあちゃん ありがとう(大切な家族との最期の時間 )2回目
お通夜までの準備
9月27日 祖母のお通夜の会場に、夫・娘より少し早めに行きたくて、1人で会場に向かった。
家を出る前に、わたしが思ったこと。
それは、今日のお通夜、明日の葬儀に おばあちゃんのために来てくれた方達に、お礼・感謝の気持ちを伝えたい!ということだった。
駐車場に停め車内で待っていると、祖母と父を乗せている葬儀社の車が会場に着いた。
すぐ後に、父のきょうだいの車が到着したので、わたしも会場に入った。
祖母が亡くなり、1日空けてのお通夜。
前日は葬儀会社へ提出する祖母の写真を15枚ほど選んだり、遺影の背景の映像をどれにするか?など、わたしも一緒にいろんなことを父・母、妹と決めていった。
祖母との写真を選ぶのは時間がかかった、たくさんの良い思い出が写真として残っていたから。
わたし・妹の子ども達も一緒に写真を選んだので、この時楽しかったね!懐かしいね、と祖母とすごしたことを、みんなで振り返るステキな時間となった。
幸せだなぁと、心が温かくなった。
会場に入ると、ロビーでは昨日選んだ写真が編集され、映像として流れていた。
また、受付の対面のスペースには、映像と同じ写真(祖父とソファーに座っている写真・家族との旅行先での写真・お誕生日会の写真・詩吟の大会の写真など)が壁に飾られていた。
その前に、詩吟の大会で入賞したときのトロフィーや盾が4つ置いてあり、その横には、水墨画などの祖母の作品がディスプレイされていた。
おばあちゃん 幸せだったね‥‥ と思った。
お通夜
まもなくして、夫と娘も到着した。
娘は人が大好きなので、たくさんの人がいることや久しぶりに会う親戚をみて、とても嬉しそうだった。
祖母のお通夜・葬儀は、一般参列の時間もあり、ちょうどコロナのいろんな制限がなくなったときだったので、たくさんの方が来てくださり、嬉しかった。
今、家族葬が増えているけれど、お葬儀の後もお参りさせてください、と自宅に来られる方が多くて大変だったよ、と母は友達から聞いていたらしく、家族葬にはしなかった。
実家のある地域では、隣組(となりぐみ)というのがあり、ご近所さん同士で協力して、公民館やお寺の清掃をしたり、お通夜や葬儀のときも手伝ったりしてくれる。
今回も、顔なじみの方達が受付をしてくださって、本当にありがたかった。
隣組や、祖母を慕ってきてくださる方、家族・親族・親戚。
たくさんの方が来てくれた。
祖母は、4人の子ども、わたしも含む9人の孫、上は19歳から下は0歳の 15人のひ孫がいる。
コロナ前までは、お正月とお盆に祖母の家にみんな集まり、お座敷で食事をして楽しくすごしていたので、久しぶりに会えたのも嬉しかった。
一般参列、そして、お坊さんがみえて通夜式が終わった。
引き継ぎ、親族のお通夜は続くので、祖母と一緒にすごせる別室に移動し、みんなでオードブルを囲みながら、久しぶりにゆっくりとした時間をすごした。
子ども達は、少し見ないうちに みんな大きくなっていた。
わたしの娘も、近い年齢の子やお姉さん達と遊び とても楽しそうだった。
通夜式の後も、仕事を終えて駆けつけてくれた ひ孫や親族、一般の方もいた。
おばあちゃんも喜んでいる♪ みんなを繋いでくれてるなぁと感じた。
明日は葬儀、朝も早いので、9時過ぎに わたし達家族は自宅に戻った。
おばあちゃんのために来てくれた方達に、お礼・感謝の気持ちを伝えたい!という目標も果たせてホッとした。
お葬儀の始まる前
この日も、気持ちの良いお天気で清々しかった。
祖母の葬儀会場に、家族3人で向かった。
昨日久しぶりに会えた親戚と遅い時間まで楽しく遊んでいた娘は、眠そうだった。
会場に着き、9時からの一般参列が始まるなか、わたし達は「おとき」の席についた。
わたしの地域の「おとき」は、葬儀の朝に故人と食べる最後の食事のこと。
この日は、大阪・和歌山からも孫・ひ孫が来てくれた。
久しぶりに会う、いとことの会話も楽しかった。
今回は精進料理のお膳とお味噌汁をお店の方が来て出してくれ、みんなで祖母との最後の食事を楽しんだ。
それから、わたしは今朝 フッと頭に浮かんだことが実行できるか、祖母の葬儀の担当の方に尋ねに行った。
すると、出来るとのことだったので、母に提案した。
それは、祖母を囲んで みんなで写真を撮ること。
父・母は、人数も多く、葬儀が始まる前のバタバタしたときだからと気にかけていたけど、5分後に、祖母のお花いっぱいステキな祭壇の前で 親族の記念写真を撮ることが出来た。
みんなと写真を撮るのが好きな、祖母も喜んでいる気がした。
そして、お通夜・葬儀に来てくれた方々が、祖母の顔を見て「わぁー 穏やかなキレイなお顔ですね」と言われていたことも嬉しかった。
お葬儀
そうしているうちに、お坊さんがみえ11時に葬儀が開式、引続き 初七日(しょなのか)の法要が始まった。
最後に祖母の棺(ひつぎ)の中にみんなでお花をたくさん添えて、棺の蓋を閉じた後、ひ孫一同で小さな花束を祖母に贈った。
メッセージは、代表して わたしの娘と妹の娘(長女)が書いた。
妹の長女は18歳、助産師を目指している。
メッセージカードには、
「 おばあちゃん
おばあちゃん みたいなステキな女性になれるように がんばるね!!
今までたくさん ありがとう ♡ 」
幼稚園に通っている わたしの娘は、
「 おばあちゃん
また いつか
あおうね 」
娘が書いたメッセージも、わたしは葬儀に来てくださった方々にご挨拶をしていて見ていなかったので、ビックリした。
2人のメッセージを見て、涙が出そうになった。
おばあちゃん、わたしもそう思っているよ‼︎
本当に、ステキなおばあちゃんだったなぁ〜
ひ孫に、こんなふうに思ってもらえるなんて。
おばあちゃん喜んでるだろうなぁ 嬉しい。
わたしも、また おばあちゃんに、いつか会いたいと思った。
そして、出棺となり、クラクションを鳴らしながら出発した霊柩車の後を、わたし達 親族はお供車として着いていった。
荼毘に付す( だびにふす )
火葬場へ到着し、祖母と告別室でお別れをして、火葬が始まった。
ここへ到着するまでの車の中で、娘に質問をされた。
「今からどこへ行くの?」
わたしは、何て答えると良いかな?と一瞬考えて話した。
「おばあちゃんの身体さんから、もう魂は天にもどったから、そのままにしておく事はできないの」
「フルーツも、ずっと置いておくと傷んでいくでしょ?」
「だから、火のエレメントさんにお願いして、おばあちゃんの身体さんを自然に還るようにしてもらいに行くの」
と、娘の好きなアニメ『 プリキュア 』のキャラクターを使って答えた。
娘は「へーそうなんだ」と言った。
そんな会話をしながら来た わたし達だったけれど、告別室で小学3年生のいとこのお姉ちゃんに、
「これから おばあちゃんは、火で焼かれるんだよ」
と聞いて、娘はビックリしたと わたしの所へやって来た。
その通りなんだけど‥‥ あまりにも直球の答えに わたしもドキッとした。
火葬が終わるまでの1時間半ほどの時間、事前に用意していた お菓子や飲み物を囲み、みんなでティータイムをしたり、ゆっくり話をしたり、ひ孫達は中庭で楽しそうに遊んでいた。
あっという間に時間は過ぎ、ご収骨を行いますと、係の方に案内された。
親族で順に、祖母の収骨をし、骨壷に納め終えた。
骨もキレイでしっかりしていて、健康だったのがよく分かった。
祖母の骨になった姿を見たみた娘は、後でわたしに、
「ホネホネになってて、こわかった」
と話してくれた。
そして、骨壷に入れるために骨を砕いていたのをみて、
「もっとビックリしたのは、骨がこなこな(粉々のこと)になってて、こわかった」
と教えてくれた。
わたしも初めて見たときは、ビックリしたし怖かった気がする。
娘には、スゴい衝撃だったよね‥‥ と思った。
母は、祖母の命が危ないと感じ自宅に連れて帰ったとき、まだ会話のできる祖母と話をしていた。
それは、着物が好きな祖母が、お気に入りだった着物を もう一度 反物(たんもの:着物に仕立てられる前の素材)に戻していたものがあった。
それを仕立て直すから、祖母が旅立つときに、その着物をまとってほしいと思っている、と。
祖母は 「ありがとう」と言って、にっこり笑ったそうだ。
このことは、父・妹・わたしと夫しか知らない。
その着物や、たくさんのお花、ひ孫達のメッセージ、私達の感謝の気持ちと共に、祖母は荼毘に付した。
喪主として、父がみんなに挨拶をして、用意をしていた御弁当をお渡しして、葬儀を無事に終えることができた。
おばあちゃんの旅立ちから感じたこと
それから、わたし達家族は実家へ行った。
車の中で、祖母の葬儀に来てくれた方達に、お礼・感謝の気持ちを伝えることが出来て本当に良かったぁ、わたしがやれる事は全部やったとホッとしていた。
車を駐車場に停め、降りると、ふんわりと金木犀(きんもくせい)の香りがした。
わぁ〜!良い香り〜と言っている わたしと娘の前を オレンジ色の美しい蝶が、ふわふわと飛んでいた。
わたしと娘は、ほぼ同時に同じことを言った。
「あのチョウチョ、おばあちゃんだ!」
おばあちゃんが「ありがとう」と言っているように感じた。
金木犀の香りやオレンジ色の蝶を見るたび、今日のことを思い出すんだろうなぁ‥‥
この世に「生まれた」ということは、いつかは必ず「死」を迎える。
「死」というものを私達は、恐れたり・忌み嫌う(いみきらう)ように仕向けられている。
でも、「死」から目を逸らすより、この今世を卒業する日が来るという事にしっかり向き合うことは、毎日を大切にすごすことに繋がる。
いつ、この世を去るかは、分からない。
だったら、いつかやろう!と思っていることを実行したり、感謝の気持ちを伝えたい人にはちゃんと言葉で伝えたりと、後回しにしていることや、したいことは我慢せずにした方が良い。
スッキリして、この地球を満喫して旅立てる。
生かされていることに感謝して、たった一度の今世だから、人の目を気にして、したい事もせずに我慢して生きるなんて、もったいない!
そして、私達は「魂の成長」のために生まれてきている。
自分にとっての「幸せ」、魂レベルの望みを叶えていきたい!
だから、わたしは自分に正直に生きる。
自分の気持ちを大切にして生きる。
豊かに幸せに生きる。
したい事をして、笑顔いっぱい、ごきげんで生きる♪ (^ ^)
おばあちゃん ありがとう♡
1回目はこちら→おばあちゃん ありがとう( 大切な家族との最期の時間 )
2回目はこちら→おばあちゃん ありがとう(大切な家族との最期の時間 )2回目
追伸
わたしの祖母の最期を「 ぜひブログに書いてね」と言ってくれた先輩が、言われた言葉がとても印象的でした。
「おばあちゃんはニコニコしていて、品があったね。」
それから続けて、
「おばあちゃんは、周りの人を大切にしてきた方なんですね!
だから、みんなに大切にしてもらえる。
私も、たかちゃんのおばあちゃんみたいな人になりたいな」と。
祖母は、どこへ行っても大切にされる人でした。
そんなふうに言ってもらえて、とっても嬉しかった!
ありがとうございます (^ ^)
最後まで読んでくださり、ありがとうございます♪