こんにちは! arc-en-ciel〈アルコンスィエル〉Takako(→プロフィールはこちら)です。
先日、とてもステキな方のお話を聴きました。
今回はそのことから感じたことをお話しします。
ミュージカル音楽作家
先日、娘と夫を送りだしホッとしていると、テレビを見て!と感じたので、テレビをつけた。
10年ぶりのテレビ出演ですと、アンジェラ・アキさんが「ミュージカル音楽作家」として紹介されていた。
アンジェラさんは、徳島県の出身で、日本人のお父さんとアメリカ人のお母さん、2つの国・2つの文化を持つ。
シンガーソングライターとして ♪ 手紙 〜 拝啓 十五の君へ 〜 など、多くの人に愛される数々のヒット曲を生みだしてきた。
2014年 トップアーティストとして活動していた37歳のとき、無期限活動休止をしたそうだ。
理由は、アメリカの音楽大学で作曲を学んで、長年の夢、ミュージカル音楽作家になるために。
2024年 日本で再始動、念願のミュージカル音楽作家として「この世界の片隅に」の音楽を手がけていて、この生放送の前日に公演初日を迎えられ、その喜びがテレビの画面からあふれていた。
アメリカでの生活は、精神的な変化をもたらしたそうで、
「真のクリエーティブを追求して生きているから、魂がすごく生き生きとしています」
「本当に私が感じる音楽の喜び、自分の音楽人生の第2のステージに来たなってすごくあります」
と、キラキラした笑顔で話されていた。
わたしは、今 心からやりたかったことができ喜びで輝いている、アンジェラさんを観て嬉しくなった。
ミュージカル音楽作家になるまでに
アンジェラさんは、10代の多感な時期に、ミュージカル「レント」をニューヨークで観て、そこから多分いつかミュージカルに携わるんだろう、という気持ちをもって生きてきたそう。
無期限に活動を休止する2、3年前に、アーティスト活動はやりながら、友人が書いた小説をミュージカル化しようというふうに何年か一緒にやっていたけれど、そのときに、どうしても今の自分のスキル・技量ではやれないと思い、
本当にこの夢を叶えるには、音楽大学に入学し作曲を専攻して、ちゃんと勉強する必要がある、中途半端にはできない、だから1回全部やめて、一から本当に勉強しなくては、と感じたそうだ。
5年間、勉強に明け暮れて、5年前にちょうどミュージカルを作り始めるステップに入った。
活動を休止する前、かなり不安だったそうで、休止前の最後のライブや、当時の心境を語っているインタビューなどで、
「今月末からアメリカの音大に入学してピカピカの一年生になるんですけど、同級生は自分よりも20歳年下の子たちになる、そのことだけ考えたら、正直ひるむ‥‥ 」
「今も震える、本当にこれでいいの?って思うし、もう二度とみんなの前で歌えないかもしれない。複雑だけど、やるしかない」と、強い決意を話されていた。
10年前の自分をみてどうですか?と質問されたアンジェラさんは、長かったような、あっという間だったような、と言いながら、
「でも、今戻ってきて、本当にあのときの決断が正しかったっていうふうに思えることが、幸せだなって思います」
「(アメリカの音大に)行って良かったし、あのときにやめて本当に新しいスタートを切ったことが、今に繋がっているなって思いますね」と。
私達は、生まれる前に自分で決めてきた「 魂の目的 」今回の人生で何をするか?というテーマをもってくる。
魂が決めている道をやっていくと、自分が輝くし、サポートがすごく入ってくるようになるし、物事がスムーズに進む。
(くわしくはこちら→ 見つけると 人生うまくいく!「魂の目的」 )
アンジェラさんは、自分の正直な本当の気持ちに向き合って、怖さを乗り越えて、自分の決断を信じ、自分自身を信じて前に進んだ。
本当の自分を生きている。
自分らしく自分を生きている。
今回生まれてきた「 自分との約束を果たしている姿 」は輝いていて美しい、感動するなぁ‥‥
お話を聴いていて、こんなことを思った。
パレットの上の色
アンジェラさんは大学で作曲を専攻して、いろんな音楽のスコアを分析、研究して、どのようにして作られていくかを掘り下げて掘り下げていくことで、
今まで自分が聴いていた音楽を、もっと立体的に楽しめるようになったし、わかるようになったそうだ。
そして、音楽の世界は奥深い、と。
わたしは、音楽のことはよくわからないけれど、アンジェラさんが言われた例えで、よくわかった。
絵心ないですけど、自分を絵描きさんに例えたときに、
(音大で学ぶ前は)パレットの上に、たぶん4、5色しかのってない状態で、いろんな もう本当にこの4、5色の中の組み合わせは全部やり尽くしたっていうところで、
一回引き出しを増やして、いろんな知識を入れることによってパレットの上の色が 4から40色に変わった感じなんで、今はさぁ何を塗ろうか!って楽しみが増えた感じですね、と。
アンジェラさんの状態もよくわかったし、なんだか、自分の今の状態を言葉にしてくれたように感じてハッとした。
わたしも、幸せになりたくて、ずっと悩みながら、たくさんのことを学んできて、今は人生がますます楽しくなってきたぞ!とワクワクしている。
自分に本当に必要な、知識を学び、身につけることは高く広い視点を自分に与えてくれ人生の可能性を広げてくれる。
ニューヨークのブロードウェイ・ミュージカル
アンジェラさんは、念願のミュージカル音楽作家として「この世界の片隅に」のすべての音楽の作詞作曲を手がけ、シーンごとに歌詞やメロディに徹底的にこだわり、3年半をかけておよそ30曲を作り上げたそう。
インタビュアーに、一口に3年半といっても長いですよね、と質問され、アンジェラさんは、
「3年半って、逆にいうとアメリカのミュージカルからするとまだ短い方、10年かけて作る作品が多いので」と。
アッ!知ってる、わたしの遠い記憶が蘇った。
前職の関係で、ブロードウェイ・ミュージカル史上初、日本でのトライアウト公演「TRIP OF LOVE(トリップ・オブ・ラブ)」を観に行った。
そのことがきっかけで、たくさんの時間をかけてミュージカルを作り上げることを知った。
トライアウト公演とは、ニューヨーク ブロードウェイで上演する前に、観客の反応を見るために行う「地方公演」で、その反応を見ながら最終段階の手直しをしたりする、通常はアメリカ国内の地方都市で行われるもの。
そんなご縁から、その後ニューヨーク ブロードウェイの、ウィンター・ガーデン・シアターで「マンマ・ミーア!」を観た。
世界中から、たくさんの人が観にきていて、活気に驚いたのを思い出した。
そのとき、ミュージカルを制作する人達の、言葉では言い表せないけれど、迫力や真剣さ、強い情熱や思いなどを感じた。
新たなミュージカル
なんと、大ヒット作の舞台音楽制作の最初のオファーは、10年前、アンジェラさんが渡米するタイミングだったそう。
なぜ、アンジェラさんに声がかかったのか?の理由は、
アンジェラさんのメロディメーカーとしての才能と音楽センスに、ミュージカルの知識が加わったら、それまでミュージカルに興味がなかった人達にも親しみやすく、
これまでにない新しい音楽性をもったミュージカルが生まれるのではないか、日本のミュージカルの裾野が、もっと広がるのではないかと思いました、とのことだった。
それを聞いて、思った。
わたしは小さな頃から、母に連れられて「劇団四季」の「CATS」 「美女と野獣」 「ライオンキング」などのミュージカルを観たり、歌舞伎を観たりする機会が多かったけれど、そういえば友達と、あの舞台観に行った?とかの話はしたことはないなぁ。
アンジェラさんも、10年前に活動を辞めてミュージカル音楽を学びに行くと友達に言っても、ん?ミュージカル??みたいな反応だったので、
本当のお芝居に寄り添った音楽を作って、自分のミュージカルを、見たことのない友達にも楽しんでもらえる舞台に、また、ミュージカル通の人達にも、これは何か新しいね、と思ってもらえるような作品に繋がるといいな。
そして、いつか本当に、ブロードウェイで、自分の音楽で舞台を幕開けできる日を夢みて、がんばっていきたいなと思っています、とお話されていた。
アンジェラさんがこれから、ますます日本・世界で活躍されるようすが目に浮かんできた。
とても清々しい気持ちになった♪
たくさんの方が、アンジェラさんのように本当の自分を生きていて「 今回生まれてきた 自分との約束 」を果たしていけたら嬉しいなぁと思う ^ ^
最後まで読んでくださり、ありがとうございます♪