インナーチャイルド

やっと 母と分かり合えた 前編

 

こんにちは! arc-en-ciel〈アルコンスィエル〉Takako(→プロフィールはこちら)です。

 

 

みなさんは「 インナーチャイルドの癒し 」や「 感情の解放 」ということを聞いたことはありますか?

わたしは、あるセッションを受け、幼い頃のわたしの悲しみが、想像以上に今の自分に大きな影響を与えている事を知りました。

今回は、わたしの「インナーチャイルドの癒し」や「感情の解放」につながった話をします。

 

 

豪華な食事、家族旅行、欲しいものをなんでも買ってもらう

それだけでは、子どもの心は満たされない。

 

母に伝える

 

わたしは、あるセッションを終えて、小さな頃から、ずっと心の中でわだかまりになっている事があると分かった。

それは、小さな頃のわたしが感じたネガティブな思い(分かってもらえない悲しみ・疎外感)が、大人になった わたしの心の中に残っている、ということだった。

 

自分が自覚していない忘れていたもの、無意識に心の奥底に閉じ込めていたものが、そのセッションを受けた事で、表に出てきた。

 

 

父・母・妹・おじいちゃん・おばあちゃん、みんな優しくて良い人たちなんだけど‥‥

小さな頃のわたしは、いつも怒って泣いていた。

自分の気持ちが伝わらなくて、ひとり勝手に、家族と闘っていた。

 

「 小さな頃のわたしが思っていた事を母に伝える 」ため、そして、「 小さな頃のわたしと思って母に抱きしめてもらう 」ために、娘にもその事を話して、2人で実家に向かった。

 

 

実家に着き、今日来た理由を母に話すとビックリしていたけれど、わたしの話を聴く事を了承してくれた。

母とわたしから少し離れたソファーに座って、娘が見ていた。

 

ドキドキしながら、母に、小さな頃のわたしが思っていた事を話し始めた。

すると、母は(自分が責められていると思ったのか) 「あなたは、いつも自分が悲しかったというけど、私だって、ずっと苦しんできた‼︎ 」と感情的になりだした。

 

そのとき、わたしと母の関係に似ていると思い共感したある話を思い出したので、小さな頃の気持ちを話す前に、その話をした。

 

あるお母さんと息子さんの話

 

その話は、ご夫婦で会社を立ち上げた家族、そのお母さんと息子さんの話だった。

そのお母さんが、息子さんの結婚が決まったので、新しい家庭を築く前に、聴いてほしいと息子さんにした話。

 

その息子さんは、お父さんとは普通に会話をするけれど、お母さんにはいつもケンカごしで、つっけんどんに話しをしていたので、なぜだろう?とそのお母さんは悲しく思っていたそうだ。

 

会社を立ち上げたばかりで、ご夫婦共にとても忙しいので、普段の息子さんのお世話はおばあちゃんがしてくれていた。

 

家に帰ると、「お母さーん!」と嬉しそうに駆け寄って来る幼い息子さんを、そのお母さんは、抱きしめなかった(あえて抱きしめようとはしなかった)。

 

抱きしめたい気持ちはいっぱいだったけれど、おばあちゃんに、なついてもらわないといけないと思ったからだ。

その時の事を、息子さんはとても寂しく悲しい気持ちだった、と言っていた。

 

 

お母さんが大好きなのに、素直になれない、あの時自分を抱きしめてくれず寂しかった。

悲しかった、怒りの気持ちが出る、強がってしまう‥‥

 

わたしは、息子さんの気持ちがとても良く分かった。

親が仕事で忙しいのは、子どもも分かっている。

お母さんが、一生懸命がんばっているのも分かっている。

 

でも、一瞬でも良いから目を見て心から抱きしめてくれたら子どもの心は愛で満たされる

子どもは、短い時間でも、自分に向いてくれた愛情を感じると満足する。

 

小さな頃の寂しい気持ちを、お母さんに一瞬でも抱きしめてもらえていたら、その寂しい気持ちは消えていたかもしれない。

息子さんは、自分が愛されていると確認出来たのかもしれない。

 

母も知っている、その親子の話をしたら、母は落ち着いてくれた。

わたしと母の関係と同じだと思ってくれたのかもしれない。

 

わたしの話が、ただ小さな頃のわたしの気持ちを伝えたいだけで、自分を責めているんじゃないという事を理解し、話を聴き入れる態勢になってくれた。

 

 

母と小さな頃のわたし

 

母は、父と同じ職業で共働き。

わたしを産んだ時は、今のような産前産後の休暇ではなく長くて2ヶ月ほど、産休が終わるとフルタイムで働いた。

父の両親と同居だったので、母は、わたし・妹(歳は1つ下)・おじいちゃん・おばあちゃん計6人の食事の用意、洗濯、お買い物、掃除すべてをしていた。

 

朝食の用意、お弁当作り、洗濯と母は朝から忙しく、わたしは母と一緒に食事をすることもなかった。

仕事からの帰り保育所に わたしと妹を迎えに行き、母はゆっくり私達の顔をみる間もなく、帰宅するとすぐに家族の夕飯を作り始める。

その間に わたしはお風呂に入り、食事をして、眠る。

 

母は、私達が眠りにつく前の少しの間、歌を歌ってくれ「おやすみなさい」と寝室を出る。

それが、日常だった。

 

朝も夜も休日も、とても忙しそうで母とゆっくり話をした記憶もなかった

 

覚えている嬉しかったことといえば、時々休日に、ドーナツやプリン、シャーベットを作ってくれたこと、わたしが小学生の頃はチーズケーキを作ってくれたこと。

そして、眠る時に「ドロップスのうた」か「アイスクリームの歌」を少し歌ってくれたこと。

 

そんな忙しい中でも、両親はお誕生パーティーや季節のイベントをしてくれ、年に一度は家族旅行をし、ディズニーランドや、遊園地や動物園、海や山などにもたくさん連れて行ってくれた。

 

小さな頃のわたしの気持ち

 

大人になった今考えると、美味しい食事を作ってくれたり、旅行に連れて行ってくれたり、欲しいものを買ってくれたり、やりたい事をさせてくれたり、何不自由なく、本当に良くしてもらっていたと思う。

 

でも、わたしは、とっても寂しかったお母さんに甘えたり、ゆっくり話をしたりゆっくり過ごした記憶が無かった

もっとお母さんに話を聞いてもらいたかった

 

 

母に伝える

 

5つ「 小さな頃のわたしの気持ち 」を母に話した

 

・もっと話をしたかったこと、話を聞いてほしかったこと

抱きしめてほしかったこと

・お姉ちゃんだから…  と言われたくさん我慢したこと

味方がいなくて悲しかったこと

ある質問をした時の答えがショックだったこと!

 

 

それに加えてもう1つ、今のわたしの気持ちを話した。

・わたしの娘に良くしてくれて(2人でお散歩・お菓子作り・塗り絵をしたり)本当に嬉しいけれど、小さな頃のわたしも そうして欲しかったなぁーと思ってしまうこと

 

わたしの中の家族とは?

 

大人になった わたしと母は、とても仲が悪かった。一緒の車に乗って3分もたたないうちに、大げんか。

 

わたしが学生の頃、いつもケンカごしのわたしに、母が「 あなたは家族のことを何と思っているの⁉︎ 」と言った。

 

わたしは、考える間も無く、「 わたしに何かをしてくれる人でしょ 」と答え、母が泣き崩れたというのを経験した。

 

わたしの中では、家族がわたしの事を分かってくれていないとずっと感じてきた。

だから、「 家族 = 何かをしてくれる人 」と思っていたようだ。

 

 

母を悲しませようとか、悪意で言ったとかではなく、聞かれて無意識にスーッと言葉として出てきた。

これが、わたしの本心だったんだと思う。

 

なので、母が泣くとは思わなかったので、とても驚いて悪いことを言ったのかなと戸惑ったのを覚えている。

この事を今まで母は、引きずっていたそうだ。

 

また、母との口論のなかで、わたしは度々「わたしは、生まれたくなかったのに!」と言うようになっていた。 

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ある質問をして‥‥

 

小学生の時、母と2人で話す機会があったので、日頃から思っていた事を聞いた。

 

それは、「もし崖から、わたしお父さんが、落ちそうになったら誰を助ける?

 

実際に崖にいたわけではないし、そんな状況が起きるとも思っていない。

例え話として、お母さんが わたしのことを大切に思ってくれている、という事を確かめたかった。

 

その答えは、わたし‥‥ ではなかった。

 

でも、「ショック!なぜ、わたし じゃないの!? 」とは聞けなかった。

わたしは、何も言わなかった。

 

ただ、「 あなたを助けるよ!」と言ってほしかっただけなのに。

 

 

その答えで、わたしはお母から愛されていないんだ‥‥ と思ってしまった。

それから、わたしは、お母さんと心の距離が出来てしまった

 

 

味方がいなくて悲しかった

 

わたしは、事あるごとに母と言い争いやケンカをするようになっていった。

その事に対して家族全員から、いつも わたしが悪いと責められた。

 

例えば、母がわたしに、「お手伝いしてくれる?」と言っても、したくないから正直に「したくない」と言うと、母だけでなく父や祖父母からも叱られる

 

妹は甘え上手で、わたしが常に怒られるのをみていたからか、逆らわないので可愛がられる。

そんな妹に、わたしは よくあたっていたので、妹も味方ではない

 

いつも わたしが悪者で、ときには、父に「家の調和を乱すのは、いつもタカコだ‼︎ 」と言われ、泣きながら部屋にこもった。

 

そういう時の唯一のわたしの抵抗は、食事を摂らない事だった。

お腹が減っていても、強がってご飯を食べなかった。

 

自分は悪くない!なぜ怒られるんだろう?と、自分の気持ちが家族に伝わらなくて悲しくて悔しかった

 

わたしの話を最後まで聴いて、わたしが納得いくように説明して欲しいのに「これはそういうものだ!あれこれ質問しなくていい、言われた通りにしなさい!」と言われた。

 

でも納得していないので分からないから質問すると、いつも「もういい!うるさい、黙りなさい」という終わり方。

 

そんな、小さな積み重ねで、わたしは家族と話をしなくなった

わたしは、だんだん 家族に心を閉ざすようになった

 

〈 後編へ続く 〉

 

次回、後編もお楽しみに!

後編はこちら→(やっと 母と分かり合えた 後編から♪) (^ ^)

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます ♪

 

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