娘が教えてくれたこと

お祭り

 

こんにちは! arc-en-ciel〈アルコンスィエル〉Takako(→プロフィールはこちら)です。

 

先日、夏から準備や練習をしていた、お祭りが無事に終わりました。

今回は、そのことと感じたことをお話しします。

 

 

わたしの夫の実家の地域では、五穀豊じょう・家内安全を願って、約400年続き5年に1度開かれる、伝統のお祭りがある。

 

地元の神社の御神幸式(ごしんこうしき)に合わせ、牛に引かれたご神体の入った神輿(みこし)を先頭に、

人形師が制作する、武者人形や龍などが飾られた華やかな8基の山車(だし)が行列をつくって、4キロほどを練り歩く。

 

この山車そのものと、お祭り全体のことも、この辺りでは一般的に「山笠(やまかさ)」と呼んでいる。

 

 

夫はお祭りが大好きで、小さな頃から毎回欠かさず参加して、大人になると山笠の中で叩く、太鼓の叩き手として、My太鼓まで購入して今は太鼓の指導をしている。

 

5年前の前回、3歳の娘を連れて夫は、お祭りの準備や太鼓の練習に行っていた。

そのときの正直な思いは、家のこと(家事)はしないのに祭り祭りって腹がたつ、だった。

 

だけど、小さな法被(はっぴ)を着て、わたしと手をつないで沿道から山笠を見ていた娘は、お祭りが好きで、次は私も太鼓をたたく!とはりきっていた。

 

当時は、ずいぶん先のことだと思っていたのに、あっという間にお祭りの年がきた。

 

今回の、太鼓の練習やお祭りの準備は、いつもより少し遅い7月下旬から始まった。

娘は、週に2回、2時間の太鼓の練習を、前回と同じように毎回楽しみに、喜んで行っていた。

夫は、それ以外でもお祭りが近づくにつれて、仕事終わりや休日に準備のために時間をさいていた。

 

今回は、かなり夫とコミニュケーションがとれるようになって、関係が良くなったおかげで、わたしの気持ちをわかってくれ、担当の家事はできるだけ済ませて出かけるようになった。

 

人はみんな、考え・あたり前が違うから、素直に自分の気持ちを相手に伝えようと、正直なコミニュケーションを毎日意識して、話し合いをした成果が出たんだと嬉しかった。

 

 

3日間行われる、お祭りが始まった。

お祭りって「 予祝(よしゅく)」だよね、と思いながら、山笠や担ぎ手、娘を見ていた。

 

たくさんの子ども達と、山笠からの綱を持って練り歩いている娘の横に付き添いながら、

娘にもっと大きな声を出していいんだよ、という気持ちを込めて、わたしも一緒に大きな声で「わっしょい!!」と言ってみた。

人がたくさんいる中、道路の真ん中、久しぶりに大声を出した、気持ちがいい!そう思っていると、娘がニコッとしながら大きな声で、わっしょい!!と言って応えてくれた。

 

その笑顔と、久しぶりのお祭りの空気に、あ〜 わたしも「わっしょい!!」って大きな声を出して参加していたなぁ、懐かしい‥‥ フッと、子どもの頃を鮮明に思い出した。

 

パリッとアイロンがけされた法被を着て、はちまきを締め、

神社の小さなお札が入った、祖母手づくりの、2つの鈴が付いて、美しい金襴(きんらん)でできた円柱形のお守りを首からかけ、特別な日にワクワクしていたなぁ。

いい経験をさせてもらっていたんだ‥‥

 

パワーの塊のような山笠が通ると、周りの空気や色が変わるのが感じられた。

みんなイキイキしている。

活気があふれ、良い気をふりまいて練り歩く。

 

沿道や、家やマンションの窓を開け、たくさんの人が笑顔いっぱい、あたたかく拍手をして迎えてくれていた。

 

感動するなぁ。

嬉しくて、涙が出そうになった。

 

娘にも、お祭りを経験させてもらえて嬉しい、と心から思った。

 

夫・娘の所属している山笠だけでも、当日は担ぎ手やいろんなサポートをしてくれている方など、70名以上の参加者と付添いの保護者達。

残りの7基にも、たくさんの担ぎ手やサポートの方達。

そして、見えない所でも支えている方がたくさんいると思う。

大勢の人の力でお祭りができているんだなぁ、と実感した。

 

芸術家 岡本太郎さんの言葉が浮かんだ。

『 祭り 』とはみんなが一体になって作り上げる大歓喜の爆発

宇宙的にひらきすべてと溶け合って本来の自分を取り戻す行為

 

本当だな、と思った。

 

 

娘の願いも叶った。

お祭りの2日目、神社から山小屋(格納庫)まで移動する少しの間、パパと一緒に「Myばち」で太鼓を叩くことができた ^ ^

前回のお祭りで太鼓の練習をし始めた子ども達が中学生や高校生になり、今回も参加していたので、太鼓の叩き手は十分いる中、最年少の娘が少しでも山笠に乗って太鼓を叩けたことが、とても嬉しかった。

 

娘は、太鼓の練習や準備、お祭りに関わる中で、小さな子から幅広い年代の方とふれ合って、新しい友達ができたり、たくさんの方から優しさをいただいていた。

いつも、嬉しそうに、いろんな話をしれくれた。

 

そして、休憩中に、お祭りに参加している、若者をみたり、大人達との関わりや会話が聞こえてきたときに「これからの日本、大丈夫」未来は明るい!とも思った。

 

お祭りに関わる娘を通して、人のあたたかさや、素晴らしさをたくさん見せていただいた。

お祭りが終わり、娘は「また5年後ね!」と、いろんな方達と別れぎわに声を掛けあっていた。

 

改めて、人との繋がりの良いところをたくさん感じた。

娘に貴重な経験をさせてもらったことが、本当にありがたかった。

 

お祭りって いいなぁ〜 大切にしたい ^ ^

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます♪

 

 

 

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