こんにちは! arc-en-ciel〈アルコンスィエル〉Takako(→プロフィールはこちら)です。
ほぼ、ずっと一緒に娘といた夏休みが終わりました。
今回は、夏休み中の娘が観ていたテレビから思ったことをお話しします。
娘は、なんでもすることが早い。
小学校1年生の1学期の終業式から帰って、夏休みの宿題のテキスト一冊を終わらせてしまった。
なので、たっぷりある時間の中で、好きなテレビを録画していろいろ観ていた。
特に、生き物や恐竜、音楽、実験ものや工作番組が好きだ。
言葉も好きで、英語や手話の番組もよく観ていた。
わたしに、手話で「好き」はこうだよ!と嬉しそうに見せてくれたり、覚えたてのいろんな手話を教えてくれた。
家事をしていたときに、フッと目にとまり見入ってしまった、NHKの手話アニメーション「 しゅわわん!」を娘と一緒に観るようになった。
「せかいは ことばで満ちている‥‥ 」と印象的なメッセージと美しい写真で始まり、
「そんなぼくら家族は この世界のいろんなことを見て 手話でおしゃべりをします」とアニメーションが始まる。
娘が、
このお父さんは写真家で、手話でお話しするの、お母さんも手話でお話しするよ。
子どもは手話もできるし、お話しすることもできるよ。
赤ちゃんは手話をまねやってできるんだよー!
と、わたしに教えてくれた。
わたしが見入ってしまったところは、第6話 いろんな「 大好き 」というお話の中にある。
長男のいつきくん3歳が、全身を使って「 大好き 」という気持ちを、楽しそうにお父さんに手話で伝えているシーン。
心が温かくなって、涙があふれた。
ステキなご家族だなぁ、なんて豊かなんだ!と、感動した。
そして、第4話の「しっくり」というなかにも、
「 子どもの感性はとてもやわらかくて自由だ 」
「 大人の常識や価値観を押し付けないようにしなきゃ 」
という言葉があり、本当にそうだと思う、とスゴく共感した。
5分という短い時間だけれど、始めて知ることだったり、ハッとしたり、温かい気持ちになる、ステキな番組。
わたしは、ずいぶん前のことを思い出した。
前職で、東京ビッグサイト(国際会議場)で行われた「チャレンジド・ジャパン・フォーラム」に参加したことを。
チャレンジド =「 神から挑戦という使命や課題、チャンスを与えられた人 」、障がいを持つ方を表す米語。
障がいをマイナスとのみ捉えるのではなく、障がいを持つゆえに体験する様々な事象を自分自身のため、社会のためポジティブに生かしていこう、
「チャレンジド」が誇りを持って生きられる日本の国になるように、という想いが込められていると聞いた。
約一千人の入場者を前に、世界中から集まったチャレンジドの方が、政界・経済界からの参加者も交えて熱く語る、大規模な討論会だった。
総理大臣のビデオメッセージや、厚生労働大臣、財務大臣、少子化・男女共同参画担当の大臣なども参加していた。
日本のチャレンジド、外国からの3名のゲストの貴重なお話を訊くことができた。
手と足がなく生まれたアメリカの弁護士の男性、膝から下の足がないタイの障がい者職業訓練学校 校長の男性。
そして、両腕がなく、左足が右足の半分のスウェーデンのゴスペル歌手の女性の方の話も。
19歳で独立し、身の回りのことを全部自分でしながら音楽学校に通い、卒業後は各国を回って200以上のコンサートをして、歌で生きている。
当時、日本でも35のコンサートツアーをしていると聴いてビックリした。
日本からも、全身の筋力がないので、わずかに動く手指で筆をはさんだり、PCで絵を描いて、夢だった絵本作家になった若い女性。
頸椎(けいつい)を損傷し肩から下の麻痺がある男性、雇ってくれる会社がない、だったら社長になってやる!と、ベッドの上で起業した話。
その男性が言った「貧乏は自己責任」という言葉も衝撃的だった。
わたしは、チャレンジドの方の生の言葉を聴いて、自分のことを肯定する気持ちの大切さ、自分のできることで社会に貢献し、人生を楽しんでいる姿、おおらかな笑顔を観て、眩しく感じた。
当時のわたしは、まだ、自分に自信がなく、自分を好きになれていなかった。
人と感じ方・考え方が違う自分を、おかしいのかな?とも思う気持ちもあった。
そんな わたしは、前向きでパワフルなチャレンジドの方と自分を比較して、少し落ち込んだ気持ちにもなった。
でも、フォーラムからの帰り道、せっかく生まれてきたんだから、
そして、自由に話すことも、手足を使うこともできるんだから、与えてもらったものに感謝し大切にしながら、自分と周りが幸せになるために使っていこうと強く思ったのを思い出した。
そして、もう一つ思い出したのが、日本のチャレンジドの男性が言われた言葉、
「仕事を手に入れてからも、世間の既成概念が私を苦しめてくれました」
「根拠のない既成概念を偏見という‥‥ 」
「勝手に自分を世界標準にするなと言いたい、普通は人の数だけあるんですよ」
「世の中に基準はあっても普通はない‥‥ 」
「しゅわわん!」でもあった言葉、
「子どもの感性はとてもやわらかくて自由だ」
「大人の常識や価値観を押し付けないようにしなきゃ」
みんながお互いの違いを認め、尊重し、仲良く楽しく生きていけるように、
これから大人になっていく大切な子ども達に「 今までの常識・価値観を押し付けないようにする 」のは、大人・親にとって本当に重要なこと。
人の数だけ、普通はある。
だから、人と違う自分でも全然気にすることはない!
自分の丸ごとを愛してほしい。
わたしの世界を広げてくれた、そんな大切な出来事を思い出した。^ ^
追伸
スピリチュアル的に、障がいや重病を抱えている方は、高い魂を持っているといわれています。
そして、科学的に立証されたことから書かれている『 生きがいの創造 』著者の飯田史彦さんも、障がいや重病を抱えている方は、大変強い魂で、高度な問題に挑戦している勇気にあふれたチャレンジャー、と語られています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます♪